はじめてお子さんを持ったときに、必ず迷うのが七五三はいつ祝うのかということですよね。
- 数え年?
- 満年齢?
- 12月生まれは?
- 早生まれはどうしたら良いの?
など、今年行ってもいいのか、来年なのか、色々と迷うことも多いと思います。
うちは男の子が二人なので、女の子のご家庭よりも迷うことは少なかったとは思いますが、それでも初めての時には色々と考えましたね。
わたしたちも直面した七五三の疑問について調べてみました。この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
七五三の由来と儀式と意味
七五三の起源は室町時代と言われています。そして、江戸時代の武家社会を中心に関東から全国へ広まったと考えられています。
この時代は現代のように医療が発達していなかったために、乳幼児の死亡率が高く、生後3~4年経ってからようやく人別帳や氏子台帳に登録したと言われています。
※「人別帳」、「氏子台帳」とは、現在の戸籍にあたるものです。
そのため、七五三は「今まで無事に成長したことへの感謝」、「これからの将来と長寿を願う」という意味を込めてお祝いされたということです。
このような背景から「子供の成長と幸せ」、「神様へのお祈りと感謝をする」という形に、明治時代になったと言われています。
では、七五三を祝うのはどういう意味があるのでしょうか?
普通、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に七五三のお祝いをします。(うちの男の子は5歳の時だけ行いました。)
この3歳、5歳、7歳という年齢で行うお祝いにはちゃんと意味があるようです。
【3歳】
昔は、女の子だけではなく男の子にも髪の毛をそる風習がありました。その髪をそる風習が終わり、髪を伸ばし始めるという意味があります。「髪置(かみおき)」とも呼ばれています。
【5歳】
男の子が、この歳から袴を着始める習慣があるからということです。
【7歳】
女の子は、この歳から大人と同じ幅の帯を使い始めるという意味があるようです。「帯解(おびとき)」と呼ばれます。
七五三をこの時期に行うのはどうして?
では、七五三は11月15日に行われるようになったのでしょうか?
諸説は平安時代だ、室町時代だ、とありますが、現在のように11月15日に盛大にお祝いされる七五三のスタイルになったのは、徳川綱吉の長男である徳川徳松の健康を祝ったことが始まりだとする説が有力と言われています。
それが関東から全国の公家や武家に伝わり、商人や一般庶民に広まっていったようです。
では、「11月15日という日に何か特別な意味があるのか?」という疑問もわいてくると思いますが、旧暦の11月は神様に収穫を感謝する月で、満月に当たる15日に「収穫への感謝」をするとともに、「子供の成長への感謝」、「これからの健康と幸せへのご加護を祈る」ということがあり、七五三のお祝いの日とされるようになったという説があります。
七五三のお参りの日程、時期は?
一般的には、毎年11月15日となっています。しかしながら、11月15日だけでは混雑もしますし、ご両親のスケジュールの問題もありますので、最近では混雑する時期を避けて10月、11月の土日や大安吉日に行う方も増えているようです。
この日程をずらすことは、主役の子供たちにとって大きなメリットがあります。11月15日当日だと有名な神社になると長蛇の列になります。
着慣れない着物や羽織、袴を着せられて行動を抑制されてしまいます。ただでさえ、遊びたい盛りの子供たちにとっては苦痛でしかなくなっては意味がないものになってしまいます。
主役の子供たちが機嫌よく七五三参りをしてもらうためにも、日程をずらすことは良い考えだと思います。
また、北海道や東北地方などの寒い地域では11月になると寒さが厳しくなるために10月に七五三参りをする家庭が多いようです。
では、平成28年(2016年)の七五三参りのおすすめの日程をあげてみようと思います。比較的混雑が少ないと思われる時期は、10月後半から11月の平日の大安です。
しかしながら、混雑をさけるということで11月の仏滅や赤口の土日を選ぶ方もいらっしゃるようですが、お日柄を重要視する場合にはできるだけ避けることを考えましょう。
【平成28年(2016年)の10月後半から11月の平日&大安の日】
- 10月21日(金)
- 10月27日(木)
- 11月1日(火)
- 11月7日(月)
- 11月25日(金)
- 11月29日(火)
七五三は数え年?それとも満年齢?
よく七五三をお祝いする歳への疑問として、数え歳なのか、満年齢なのかということが話題にのぼると思います。
日本では昔から「数え年」という年齢の数え方を使ってきました。
数え年というのは、生まれた日から元旦までを1歳と考え、元旦になる度に1歳増えるという考え方になります。
それに対して満年齢というのは、生まれた日を0歳とし、翌年の誕生日で1歳年齢が増すという考え方になります。
最近では、満年齢でお祝いする割合も高くなってきていまので、お子さんの成長に合わせて、都合の良い方でお祝いの日を選ぶんでも問題ないようです。
ちなみに、平成28年(2016年)と平成29年(2017年)の七五三のお祝いに該当する、数え年、満年齢は以下のようになります。
平成28年(2016年)
年齢 | 数え年 | 満年齢 |
3歳 | 平成26年生まれの男女 | 平成25年生まれの男女 |
5歳 | 平成24年生まれの男の子 | 平成23年生まれの男の子 |
7歳 | 平成22年生まれの女の子 | 平成21年生まれの女の子 |
平成29年(2017年)
年齢 | 数え年 | 満年齢 |
3歳 | 平成27年生まれの男女 | 平成26年生まれの男女 |
5歳 | 平成25年生まれの男の子 | 平成24年生まれの男の子 |
7歳 | 平成23年生まれの女の子 | 平成22年生まれの女の子 |
編集後記
如何でしたでしょうか? あなたの疑問は解決できましたでしょうか?
うちは最初にも話した通り、男の子が二人ですが七五三のお祝いは5歳の時だけでした。
親としては力が入ると思いますが、お子様の体調や機嫌も考えながら、良い七五三のお祝いにしてあげてくださいね。