企業が人材を採用するポイントについて
採用試験では、履歴書による書類選考や採用面接がありますが、企業はどんなところをチェックしているのでしょう。希望する企業に就職を決めるためには、企業が面接や履歴書選考でどんな点に着目しているかを理解しておくことが重要です。
企業が新しい人材を選考する際にチェックするのは、協調性があるかどうかです。協調性が低そうだと判断されるとどれだけ経歴が立派でも、不採用になりがちです。
一人で黙々と仕事をこなしていくという時もありますが、大抵の場合は、会社での仕事は連携やチームプレイが元になります。そんな時に協調性に問題がある人が１人混じっているだけで、チームプレイが乱れて、仕事ができなくなってしまいます。
わずかなトラブルが発端になって、社内に影響が広がる大被害が起きてしまうことも、珍しくありません。みんなが力を合わせて結果を出せるような仕事の仕方をすることが、会社勤めをしている人が心がけなければいけないことです。
職場の雰囲気も把握が出来て、自分だけでなく周りの社員に対しても気が利いて、頼りになる人が重宝されます。この他には、配属したい業務に対する実務経験や実績を持っていることが重視されます。
協調性高いだけで、自分では何もできないような人がいても、意味はありません。仕事をするためのモチベーションが高いことも大事です。協調性と技術を持っていても、仕事に対するモチベーションが低い人は、長く勤め続けられない可能性があるからです。
売り手市場の中で人材採用に苦戦する中小企業
様々な条件で求人を出しているのに新卒者の応募が一向に集まらないという企業が増えています。かつては、求人が少なすぎて仕事につきたい人があぶれている状況でしたが、今で事情が一変し、人手不足が続いています。
また、学生側は少しでもいい環境で働くためにと大きな会社に人気が集まっています。大企業としては、広げた門戸に優秀な人材が集まるのですから、さほど労せずして売り手市場の中から、より優秀な学生を採用することができます。
中規模以下の企業になると求人を出しても応募が集まらず、人材不足が解決しないことになります。安定した雇用や充実した福利厚生を期待している学生にとっては、中小規模の企業に採用されることは望ましくないことと思われがちです。
新卒者が大企業ばかり応募していると中小企業には応募が集まらず、人材を増やしたくてもうまくいかないことがあるわけです。
何度も求人を就職サイト出してもエントリーシートが来なかったり、何とか採用内定者を決めても、別の会社から内定をもらって、そちらに行ってしまう学生も多くなっています。期待できる人材ほど別の会社の内定をとってしまって、中小企業に対しては内定辞退の連絡をしてくることがあります。
また、新卒にかぎらず中途採用を含めても、寄らば大樹の陰の意識が強いようです。人材をどのようにして確保するかは、どの企業にとっても重要な問題です。必要な人材をしっかり確保できるかと人材がいつまでも集まらない会社とでは、発展性にも差がつきます。
採用されたいと考える学生も、応募されたいと考える企業も、自身を選んでもらうための工夫が重要だといえます。
求人広告による人材募集をする時には
この頃は、多くの企業がネットを活用して求人を出す傾向があるようです。できるだけたくさんの人に求人広告を見てもらいたいならインターネットの求人サイトはとても便利ですし、応答もスピーディになるという長所があります。
何しろインターネット求人に対する応募は、その場で誰とも会話することなくできるので、応募する側に手軽さが加わります。何しろ広告についているフォームに従って入力するだけで応募ができるので、こんな手軽な仕事探しの方法はないでしょう。
短い時間で、たくさんの人に情報を見てもらえますし、求人を出すとすぐに応募が得られるので、企業としても利点があります。メリットがある反面、手軽さ故に求人広告の信頼性を不安視する会社も少なからずあるようです。
新聞に載っている求人の広告やハローワークで閲覧できる求人情報なら、インターネットの情報よりは信頼できるという人もいます。地元出身者から応募を募りたいという企業の場合は、配布地域が限られている新聞広告のほうが都合がいいようです。
ハローワークは公共機関なので無料で利用できますが、求人広告は掲載費用が必要になります。ここしばらくは、有効求人倍率の高い状態が続いていることもあり、思うように人材採用ができていないか会社も数多くあります。
せっかくお金を支払って求人広告を出しているのになかなか応募が来ないと求人にお金を費やしている意味がありません。求人サイトや新聞広告の他にもハローワークなど、求人募集の方法には種類があるので、特徴を把握した上で利用することが大切です。