「ハロウィン」と言えば、仮装がつきものですよね。最近では、ショップや通販サイトでよくできたものが売られていますね。
でも、「みんなと被るのは嫌だ」、「お金をかけたくない」、「売っていないような仮装をしたい」など、個性を出したいという人がいると思います。
また、小さな子供たちの世界でも、幼稚園や保育園などで運動会や音楽発表会と並んで、大々的にハロウィンの仮装イベントが行われるところもあるようです。
そんな時に困ってしまうのが、ママ(お母さん)ですよね。
- 子供にどんなものを着せようか
- 他の子供と被らないようにしてあげたい(オリジナル)
- お金をかけたくないが、作っている時間もない
と悩んでしまわれると思います。
そんなママさんの「子供のハロウィン・イベント(仮装)のための衣装作りのヒント」ということで、紹介をしていきたいと思います。
海賊
男の子
男の子の海賊(バイキング)の仮装を作るとした場合、子供からのリクエストとしては「カッコいいもの」、「強そうなもの」というリクエストがあると思います。
そんな子供のリクエストに、安く、早く、簡単に応えられるものを紹介したいと思います。
【用意するもの】
- ボーダー柄のTシャツ
- 濃い目の色のズボン(黒や紺)。ゆったり、ふわっとしたタイプのもの。
- 光沢のある布(サテンなど)。必要なサイズの布は、50cm x 30cm程度のものを2枚
- シンプルな柄、デザインのスニーカーもしくは、黒系のブーツ。
【作り方】
- まずは子供にそのまま用意した服(Tシャツとズボン)を着せます。もしブーツが用意できているのであれば、ズボンの裾をブーツの中に入れてしまいます。その時にズボンはだぶらせるような感じにしておきます。
- 2枚用意したサテンの布の縁を、ほつれたりしないように処理をします。そのうちの1枚を腰の部分で結んでから、結び目を脇腹に回してベルトにします。ワンポイントとしては、100均などで購入できるおもちゃの短刀を指すと海賊感が増します。
- 残っている1枚のサテンについては、鉢巻やバンダナの要領で頭に巻きます。この時のポイントは、頭を覆うくらい太く巻くことポイントです。そうすると、イラストのような感じの海賊の完成です!
女の子
「女の子の海賊」と言っても、「男の子の海賊」と一緒でも問題ないと思います。
ただ、同じ格好でも、「もっと可愛く」を演出したいのであれば、ボーダーシャツの色味を変えてみるとかズボンではなくスカートにするとかということが考えられますね。
例えば、ボーダー柄のTシャツの色を赤や明るめの色にすることによって、男の子とは違った海賊を演出することができきでしょう。
また、スカートを変えるのであれば、丈を短くしてかわいらしさを演出するとかですね。その際に、内側に黒いチュチュを着てボリューム感を出すのも良いと思います。その時に、レギンスやスパッツと組み合わせるとより良いと思います。
ただ、お店で黒のチュチュについてはほとんど見かけたことがありませんし、既成のものであったとしても値段が張るので、「簡単に」、「安く」と考えているハロウィンの仮装のための衣装製作という目的から離れてしまいます。
そうなった場合には、チュチュをご自分で簡単に作ると良いと思います。
ということで簡単なチュチュの製作方法についても触れておきたいと思います。
まずは、わかりやすい動画がありましたので、見てみてください。(1分20秒ほどの短い動画です。)
【用意するもの】
- チュールー生地(ネット状の柔らかい生地)。色は黒系。サイズは、150cm x 50cm くらいのもの
- 太めのゴムで平らのもの。長さは、着せる子供のウエストサイズ位
※ ご紹介している動画を見て頂ければ用意する材料はわかると思います。
【作り方】
- チュール生地を5㎝の幅でカット。七夕の短冊のような形のものをたくさん作ります。
- 平らなゴムは、子供のウエストの長さで輪にしてしっかりと結びます。
- 1 で作った短冊状のチュール生地を平らなゴムに結びつけます。その時には、ふわりとした感じになるように注意します。これで完成です。
動画で紹介されているチュチュは、明るい色のチュール生地を使っていますが、これを黒や紺系の色で作ると、可愛い海賊が演出できると思います。
カッコいい
「格好いい海賊」と言えば、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のスパロウ船長ですよね。この海賊になりたいお子さんも多いのではないでしょうか。
もちろん、男の子だけではなく、女の子でもOKだと思います。「海賊船の女船長!」格好いいですよね。
そんなスパロウ船長に近づけるカッコいい海賊の作り方を紹介してみたいと思います。
ポイントと言えば、どちらかというと「キッチリ」とではなく「だらしなく」の方が良いと思います。
映画のスパロウ船長もそんな感じだったと思います。よくインナー(下着)のシャツがズボンから飛び出している人を見かけますよね。
普段なら「だらしない」なのですが、海賊の場合は、それが妙にかっこよく見えるから不思議ですよね。
では、用意するものや作り方を説明してみたいと思います。
【用意するもの】
- カーキ色のズボン
- ズボンと同色系の布 ※ 2m x 2m程度
- 白いYシャツ ※胸のあたりがボタンが外せるもの。自分の体のサイズよりやや大きいサイズのもの
- 50cm x 30cmぐらいの赤い布 2枚(バンダナで代用することも可能)
- 黒もしくは茶色系統の編み上げのブーツ
【作り方】
- まずは、子供の肩から腰までの採寸をしてください。
- 布を「子供の肩幅+10cm x 肩から腰までの丈」の大きさに1枚切ります。
- 布を「子供の肩幅の半分の長さ x 肩から腰までの丈」の大きさに2枚切ります。
- 2,3 の布の短編で縫い合わせをします。脇の部分が縫っていないベストのような形に仕立てます。
- 開襟シャツとズボンを子供に着せ、作ったベストを着せて、腰のあたりで赤い布を巻いてベルト代わりにします。
- もう一枚の赤い布をバンダナにそて結んであげて完成です。
また、長い髪の女の子が海賊になる場合には、あらかじめ髪を三つ編みしてからバンダナをすると良いでしょう。
また、短刀や黒い眼帯などの小物については100均やドン・キホーテなどでも購入することができますし、楽天などのネット通販でも販売されています。
ドラキュラ(マント)
「ハロウィン」の仮装というと「海賊」というのが定番ですが、「ドラキュラ」というのもハロウィンの人気のある仮装の1つです。
そして「ドラキュラ」と言えば、大きなマントを羽織っているのが特徴ですよね。
もちろん、ドラキュラの歯やとんがった耳があるとドラキュラらしくなりますが、大きなマントを羽織るだけでも、簡単な部分仮装としてもオススメです!
では、ここからはかっこいいマントを作る方法の1つを説明してみたいと思います。
【用意するもの】
- サテン生地を110cm幅のものを1mほど用意してください。
- リボンは1cm幅のものを70cmくらい
- ※サテンの生地の長さは、子供の身長に合わせると良いと思います。
あと、機械としてミシンが必要になります。(手縫いだと大変かな)
【作り方】※ ミシンを使うことを前提としています。
- サテン生地をミシンを使って縫う・・・サテン生地の四方を三つ折りにしてミシンで縫い上げます。
- 片方の端を折って止めます・・・片方の端を8cm位のあたりで中表に折り曲げ、まち針などを使って動かないように固定します。
- 内側をミシンで縫い上げます・・・折った端から1cmほど内側をミシンで縫います。さらにその部分より2cmぐらい上をミシンで縫います。これでリボンを通す部分の出来上がります。
- リボンを通す・・・リボンを通してから、子供の首回り程度になるまで絞ります。
- リボンの穴の両端を縫い止めます・・・リボンを通した穴の両端をミシンで縫い止めてリボンが抜けないように加工します。
- リボン結びにして襟をたてる・・・子供に着せて、襟を立てます。これで見た目、完成です。
かっこよく見せるポイントとしては、通したリボンを絞る時に、ギャザーをきれいに寄せることになります。ギャザーが偏るとふわっとしたマントになりません。注意してくださいね。
妖精
ドラキュラ(マント)のところで紹介したものは、ミシンを使って製作することが前提でしたが、今回、ご紹介するものはミシンがなくても簡単に作ることができます。それは妖精のようなふわふわとしたスカートになります。
長さや色によってはバレリーナのようにも見えますね。
まずは、動画で良いものがありましたので、ご紹介をしておきます。
【用意するもの】
- 生地として、オーガンシーまたはチュールを60cm位用意
- 手芸用のゴムで幅の広いもので、長さは子供のウエストくらいのもの
用意するのは、この2つです。「オーガンシー」や「チュール」は、向こうが透けているような薄い生地のことを言います。1mあたり500円程度で購入することができます。
【作り方】
- ゴムを切って輪を作る・・・手芸用の幅の広いゴムを子供のウエストサイズほどに合わせてカットします。両端を結んで輪にします。外れてしまうことが心配であれば、縫うと良いと思います。
- 用意した生地を2~3cmの幅に切ります。
- 切った生地を中心部で2つ折りにします。そして折った輪の部分を上にするようにして、逆Vの字にしてゴムの上に置きます。
- 生地の両端を通して結ぶ・・・ゴムとV字の間のできた輪をくぐらせて、生地の両端を通して結びます。
- ゴムいっぱいに生地を付けます。
- これまで説明したことを繰り返して、ゴムいっぱいに生地をつけていけば、チュチュの完成です!
魔女
ここでは、「魔女」の仮装の作り方を説明したいと思いますが、もうお気づきだと思いますが、これまで説明をしたマントとチュチュに黒い服を組み合わせることが「魔女」ができてしまいます。
服の色はダーク系統であればOKです。黒や紫、灰色(黒が多いもの)、濃い青や深緑のような色のものでも良いと思います。
逆に白系統の色や明るいものは避けてください。「魔女」ではなく「天使」になってしまいますので。
あと、小物としては三角帽子やほうきなどを使うと、魔女らしさが一層引き立つと思います。これらの小物は100均やドン・キホーテなどでも安いものが売ってますので探してみても良いかもしれません。
また、スカートについても黒系統の色のものが良いです。また、チュチュについても黒系統の色のもので作りましょう。
そして、スカートとチュチュの組み合わせは2通りあります。スカートの下にチュチュを履くのか、スカートの上にチュチュを履くのかです。
どちらでも問題はありませんが、魔女でも一層のかわいらしさを演出したい場合には、スカートの上にチュチュを履くと良いと思います。
編集後記
年々、「ハロウィン」のイベントは増えていますし、大人だけではなく、小さな子供たちも楽しみにしているイベントの1つになっています。
そして「仮装」は普段できないような恰好を、周りを気にすることなくできる行事として定着してきています。
そしてネット通販などでも、色々なハロウィンの衣装が販売されていますよね。
でも、「被った~」とはなりたくないのであれば、手作りする必要がありますが、今回、ご紹介させていただいたように大掛かりなものではなく、簡単に手に入る材料を使って作ることが可能です。
また、身の回りの小物類に至っても、100均で手に入るものが増えてきていますので、そこでも被らないようにするには、色々な100円ショップを見て比較することも良いかもしれません。
しかし、中には「全身仮装は恥ずかしいなあ」、「そんな大掛かりなものは作れないなあ」、「上手に作ることができるかな」、「子供は喜んでくれるかな」と思う人がいるかもしれませんが、「全身仮装」ではなく「部分仮装」でも全く問題ありません。
「人に見せるもの」と考えがちですが、まずは自分自身やお子様自身が楽しめるかどうかが重要ですので、「ワンポイントだけやってみる」ということも全然ありです。
きっと、キッズたちも大いに喜びますし、見ている自分たちも幸せな気持ちになると思いますので、親子で協力をして、「ハロウィン」の仮装デビューをしてみては如何でしょうか。