男性と女性では異なる肥満のタイプ
男性と女性とでは、同じ肥満でも体脂肪の蓄積の仕組みが違います。女性の体脂肪は皮下脂肪が多く、男性の体脂肪は内臓脂肪が多くなる傾向があります。多くの女性が皮下脂肪型の肥満になるのは、女性ホルモンが皮下脂肪の生成に関与しているからだといいます。
男性も皮下脂肪がつくことがありますが、女性ほど極端な皮下脂肪の増え方をすることはないようです。筋肉の周りは脂肪を消費しやすいので、筋肉量の多い男性は脂肪になりにくいといいます。ですから、男性が肥満になってしまうと内臓そのものに脂肪がついてしまうのでタチが悪いのです。
心臓や肝臓の周囲に脂肪がつきすぎると臓器の働きが弱まってしまうことがありますので、その点は配慮をしておかなければならなくなるでしょう。どうにかして内臓脂肪を燃やしてエネルギーにしないと、内臓脂肪を減らし肥満から脱却することができません。
一回の食事でハイカロリーのものばかり食べていると、内臓脂肪がどんどん多くなります。運動量を多くして積極的に脂肪を燃やしたり、身体にいい食事を心がけることが大事になります。テレビを見ながらストレッチをしたり、積極的に室内の拭き掃除をしたり、車や電車に乗っている距離を短くしてこまめに歩くなどで、一日のカロリー消費量を増やすことが可能になるでしょう。
運動の継続とあわせて、筋トレなども取り入れることで、より効果的に肥満を解消することができます。男性は、内臓脂肪の増加による生活習慣病のリスクも高くなりますので、ダイエットの必要性は高いと言われています。
肥満体型の男性におすすめのダイエット方法
不規則な食習慣が肥満の背景にある男性は、痩せるためにまず何から手をつけるべきでしょう。特に男性の場合、不健康な食事や生活が原因で肥満になっている場合、今すぐにでも対応をとりたいものです。
肥満は、様々な疾患リスクを高めます。糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞などの問題は、肥満と関わりがあります。心臓や脳の血管が詰まって、命に関わる事態になってしまうこともあります。身体トラブルを回避するためには、肥満対策に有効な方法を実行し、ダイエットをするようにしましょう。
男性の場合、年齢を重ねるにつれ運動不足になりがちなため、肥満になる可能性が高くなるようです。男性の場合、高校、大学までは運動の機会があったけれど、デスクワークになったら運動をしなくなることがあります。
学生のころは、食事をとってもその分だけ運動をしていましたが、加齢と共にエネルギー消費量が減り、体脂肪が増える場合もあります。男性の場合、内臓脂肪は運動をすると燃やしやすい部位ですので、肥満解消の手段としては運動がお勧めです。
ダイエット効果を高めるには、筋トレをして全身にバランスよく筋肉をつけ、脂肪の燃焼を助けることです。肥満対策には、毎日の筋トレによって筋肉をつけることが、高い効果を発揮してくれます。男性の場合、肥満体型から脱却するには筋トレを始めとした運動が有効です。筋肉を増やしながら、体脂肪を燃やすように努めましょう。
男性の肥満は基礎代謝が下がってしまう事が原因
肥満になった男性は、年と共に代謝が低くなったことが、関係していることが少なくありません。年をとると基礎代謝が下がり脂肪がつきやすくなるのは、数ある肥満理由の中でも代表的なものです。若いころほど臓器が活発ではなくなったことや、運動不足などで筋肉量が落ちたこと、男性ホルモンの作用などが、基礎代謝の低下に関わっています。
それでは、どうすれば男性はダイエットがうまくいくでしょう。元々男性は筋肉がつきやすい体質ですので、筋トレする事で肥満になりにくい体を比較的楽に作る事が出来ます。臓器の機能低下なども、食生活や生活習慣を見直す事である程度は若い頃と同じくらいの活動量に戻す事が可能です。
始めたからといってすぐに痩身効果が出たりはしませんが、心がけ次第で実行できるようなことばかりです。肥満体質を改善することによって、加齢と共に気になってきた高血圧や、高脂血症、高血糖などの生活習慣病リスクの対策にもなります。
アルコールは、仕事の関係上どうしても飲まざるを得ないという男性もいますが、酒の飲み過ぎは体重の増加に直結するので、要注意ポイントです。酒に合わせるつまみの内容によっては高カロリーになりやすいので、その点も配慮が必要です。
ただし、適度の運動や生活習慣、食生活の見直しで基礎代謝が上がれば、多少のお酒も問題ならなくなります。基礎代謝の向上につながる筋トレを実践すれば、肥満やお酒のことを心配する必要がなくなるでしょう。