コレステロールが気になる人が摂るべき食事とは？

コレステロールの値が増えた時には食事の改善を

もしコレステロールが基準値よりも高くなっていると診断された場合は、食事内容を見直す必要があります。ですが、コレステロール値が高いと言っても一概に悪いという訳ではありません。善玉コレステロールと、悪玉コレステロールが、どのくらい存在しているかが大事です。

言葉どおり、悪玉コレステロールが多いと血液の状態を悪くするので、改善に取り組む必要があります。コレステロール値というのは日頃の食事の偏りが原因である場合がほとんどです。血液中の悪玉コレステロールを減らすために大事なことは、普段の食事をチェックし直して、よりよい食事にすることです。

近年の研究では、悪玉コレステロールが多くても、善玉コレステロールも多くて両者の差がなければＯＫという考え方もあります。ですが、コレステロール値はあくまでも平均値で保っておきたいものです。

コレステロールは脂質で構成されていますので、食事を摂る時は脂質を食べ過ぎないように献立を工夫したいものです。かつては、卵を摂りすぎるとコレステロールの増加を招くと考えられていましたが、最近ではその説は覆され、卵は食べてもＯＫとなっています。

問題なのは、やはり揚げ物や肉の脂身などの脂っこい食事内容です。油を多く使う料理は避けて、脂質を摂取しないで済むような献立や食材を選択することが、コレステロール対策に効果があると言われています。

コレステロールが気になる人が摂るべき食事とは

コレステロールが高いと体によくないという印象を抱いている人は大勢いますが、コレステロールは本来体に必須の存在です。コレステロールは、ホルモンや胆汁酸の材料になったり、細胞膜を覆う脂質としても必要です。

とはいえ、悪玉コレステロールの値が高くなりすぎると、身体に対するリスクが高くなってしまいます。様々な食べ物にコレステロールは入っています。代表的なものは肉類や卵でしょう。健康診断などで、コレステロールの高さを指摘されている人は、食事内容にも注意が必要です。

コレステロールの多くは、体の中で生成されています。食事で得たコレステロールを多い時は、体内で生成されるコレステロールが減らされます。これらのことを考え合わせると、健康に極端によくない状況になっていなければ、食事でのコレステロール量は気にしなくていいという考えもあります。

コレステロールが多い食事を控えすぎてしまうと、食事のバランスが崩れてしまう心配があります。身体を維持するには色々な栄養をまんべんなく摂取することが大事であり、特定の栄養を欠乏させては本末転倒です。

コレステロールを含む食事も体にとって役立つ部分もありますので、適正な摂取量は守ることが大切です。コレステロールを食事で下げたいと考えている人は、オリーブオイルなど、オレイン酸を多く含有する食材を摂って、悪玉コレステロールを減らすようにします。血液中のコレステロールを減らしたい人は、食事内容や、食材の選択に気を配ることが大切になります。

コレステロール値が気になる人が食事で気をつけたい点

コレステロールを低くするためには、普段から何を食べているかがポイントです。カロリーオーバーの食事は、余剰カロリーが脂肪の蓄積に結びつくのでほどほどにしましょう。腹八分目の食事を心がけ、肥満対策を心がけましょう。

内臓脂肪が増加すると、ホルモンの作用で脂質の代謝に問題が起きることがあります。大豆からつくられた納豆や豆乳、おからなどは、コレステロールを下げる効果が得られます。大豆タンパクは腸管で胆汁酸と結合して、そのまま便として排泄されます。

コレステロールは、胆汁酸をつくる材料の一つです。大豆の消化や分解のために胆汁酸を使うことは、コレステロールの消費につながります。どの食材はコレステロールが多いかをチェックして、コレステロールの少ないものを食べるという手段もあります。

人間の体はコレステロールを生成していますが、食事で得た場合は体内でつくる量を少なくして調整をしています。血中コレステロールが高くなりすぎているときは、食事面でも配慮が必要になります。食物繊維を多く摂取できる野菜や海草、キノコを主体とした食事にすることもポイントです。

野菜、きのこ、海藻などには食物繊維が多く含まれていて、食物繊維が胆汁酸の排泄を手助けしてくれます。血中コレステロールが気になる人は、日頃の食事に問題がないかをまず調べてみるといいでしょう。