面接で転職理由を聞かれたら時の上手な答え方とは
面接の際に転職理由を聞かれることは良くあるので、予め答え方を用意しておきましょう。こういった質問に対して不用意に答えると、マイナスの転職理由と受け取られかねません。実際の転職の理由は人によってさまざまかと思います。
例えば与えられている仕事に不満があったり、待遇面をなんとかしたいといったものなどです。面接に際して転職したい理由を問われ、現状に不満を持っているためと回答してしまうと、場合によってはマイナスの印象を与えかねません。
企業の側は、この人は責任感が強いのか、まじめに仕事をしそうかどうか、といった点を見極めようとしているからです。ストレス耐性がある、責任を持って仕事に取り組める、組織に支障を与える問題を起こさないといったことが会社が求めていることです。
どのような仕事でも多少の不満は出てくるものであり、採用時には耐性があるのかどうかを確認しています。転職の動機として、今の会社への不満ばかり述べるのは、責任感やストレス耐性の面で問題有りとみなされかねません。
ただ不満があったから転職をしようとしていると言うのではなく、こんなふうに仕事をしていきたいから、というような話をした方がベターです。仕事へのモチベーションを強調して、自分の経験を活かす形で職場に貢献したい、というような方向で転職の動機を語るべきです。
リストラされてしまったことで転職活動をしているような場合も、リストラがきっかけであったことを話すことは構いません。
ただし、しょうがなく転職先を探している、というような言い方をしないことです。リストラをチャンスにして今後の仕事に活かすという伝え方だと前向きな転職理由になります。
前向きな理由で転職をしたほうが後の仕事でも上手くいきやすい
自分のキャリアの中で、転職を経験する人もいますし、しない人もいます。転職する理由もさまざまですし、転職の回数もさまざまです。転職をする人も何かの理由で転職をせざるを得ない場合も多く、自分の人生の中での予想外の出来事かもしれません。
定年まで一つの企業で仕事をし続けるという価値観も近頃では絶対のものではなくなってきており、途中で転職することも珍しくなくなってきています。
それでもなお、未だ日本では転職を繰り返している人はあまりいい目では見られない風潮がありますので、転職する時にはその後の生き方もきちんと見据えたいところです。
むやみに転職を繰り返す人は信用されなくなり転職自体が難しくなっていきますし、年齢が上になればなるほど条件も厳しくなっていきます。
能力が高いことでスカウトされ高い転職条件を提示されたような場合はともかく、自発的に転職先を探すような場合には、望みの待遇を得ることは難しいことが多いでしょう。
職場を辞めるのは何も条件や待遇面での問題だけではなく、最近では職場での人づき合い的な理由でやめる人も多いようです。退職の理由が前向きでない場合は、次の転職先でも同じ理由で仕事が続かなくなってしまう場合があります。
仕事がうまく行かなかったり、職場での人間関係に悩んだりした時に、すぐに辞めてしまっては悪い流れに落ち込んでしまいかねませんので気をつけましょう。転職をうまくやりとげるためには、時期的なものであったり縁のようなものも大事になってきます。
仕事内容や待遇に不満があるのであっても、そこにばかり目を向けず自分ができることをしっかり伸ばすのも大切です。衝動的な理由で転職しようとするのがよくないのは当たり前ですが、転職するならばポジティブな理由でうまくなしとげたいものです。
転職を成功させるコツは転職の理由を明確にすること
転職の理由というと人それぞれですが、会社内部の人付き合いであったり、給料がらみの問題などが上げられるかと思います。職場における人と人の関係性で問題を抱え、それが理由となって転職することになってしまった人もいるでしょう。
職場の人間関係絡みで転職をする場合、所属先が変わったとしても、同じように人間関係絡みの悩みを抱えることになりかねないという点は認識しておくべきです。会社では一人で仕事をしていけるわけではないため、どうしても他人と対立するような場面も出てきます。
そのため、人間関係が理由で転職を考える際は、そのことを心にとめておくことが必要です。ただし、前職でどのような人間関係で悩んだのかを明確にしておけば、新たな転職先での人との付き合い方や距離感をうまく保つことができるでしょう。
転職しようと考えた本当の理由が今の会社が自分には合わないと感じていることであるのに、意識の上ではもっとやりがいのある仕事をしてみたいと考えている人も問題です。現在の職場をやめたいと感じる本当の理由を掘り下げておかないと、転職先選びに苦労しかねないからです。
漠然とした理由のままで深く考えずに辞めてしまったのでは、本当に「何を」したいのかが見つからず、たくさんある仕事のあいだで迷ってしまうことになりかねません。
正しい理由を把握して自分にとっての問題点をしっかり掘り下げることができれば、そこに立脚した上で次の仕事を考えることができます。
転職の理由をよく考えることで、多少の人間関係の問題も気にならず、また同じ志しを持った良き仲間や上司に出会える可能性も高いです。転職を成功させるには、まずは転職の理由を明確にしてから転職活動を進めることです。