キャリアクライシスと転職活動について
キャリアクライシスという問題が、転職のときに起こることが問題になっています。一般的に経験と同時にアップするのがキャリアです。終身雇用制度が当たり前のころは、自動的に仕事を継続しているかぎり上がっていくのがキャリアというものです。
転職はキャリアの上昇のためにするというのが、転職ブームのころは当たり前のことでした。キャリアップを転職すればかならずできる時代ではなくなっています。転職をすることで、かえって仕事の今のキャリアを失ってしまう危険もあり得るのです。
キャリアクライシスというのは、キャリアが上がっていかない状態をいいます。はるかに大きいといわれているのが、転職をしないリスクより転職をするリスクだというのが最近の意見です。
今後キャリアクライシスにはまってしまうことがないようにじっくりと考えてから転職しなければなりません。大事なのはすぐに決めないできちんと考えることなので、仕事をやめたいと思う人は多いと思いますが肝に銘じておきましょう。
転職をなんとなく仕事を変えたいからといってするとキャリアクライシスから逃れることはできません。30代後半になるとギリギリで転職をしたいという考えを転職の最終的なチャンスという思いから持つ人も多いのではないでしょうか。
キャリアをもう一度やり直すことが、仕事をすることではないのです。自分の仕事のキャリアについて、もう一度慎重に考えてけっして雰囲気に流された転職をしないように心がけましょう。
仕事の紹介を受けるために必要な行動力
仕事の紹介を受けたい場合は、どのような方法を利用するのかも重要になってきます。ハローワークで仕事の紹介を受けるのは、ごく一般的な方法ですが、ハローワークだけでは見つからない仕事もあります。
例えば、転職エージェントが斡旋してくれる求人の中には、一般に公開されていないものもあり、登録が前提になります。仕事の紹介を希望して転職エージェントに登録する時には、履歴票のほか、職歴や今までの実績、希望の仕事などの情報も伝えます。
皆と同じことをしていたのでは、仕事の紹介を受けることは無く、何よりも存在すら気付かないことでしょう。また、ネット上にある求人サイトも無数にあり、特定の地域や職種など細分化される傾向にあります。
技術の進化によって求人サイトに備わっている機能も豊富になり、効率よく仕事探しができるようになっています。希望する仕事の条件を事前に登録しておくだけで、条件に適した仕事があれば自動的に紹介してくれる便利な仕組みもあります。
パソコンやネットが導入される前は、ハローワークの壁に張り出される求人を眺めて、条件に合うものを探さなければなりませんでした。現在では、仕事の探し方は色々なものがありますので、自分がどこから仕事を紹介して欲しいかなどで、選ぶ余地があります。
もちろん1つの方法に絞る必要はなく、複数の方法を利用すれば、それだけ仕事を紹介してくれる確率も高くなります。いずれにしても、仕事を紹介してもらう為には情報収集を怠らす、自分で積極的に動くことが何よりも重要です。
採用されやすい人材はセミナーに積極的な人
人材募集をしている会社にとって、採用する人と採用しない人には、どのような違いがあるのでしょうか。人材を募集する企業と採用を希望する学生とが、一つの場所に集まって顔を合わせるイベントが就職セミナーです。
就職セミナーには数え切れないほどの学生が参加しますが、一人一人の行動を見ていると違いがあります。いくつもの企業ブースに積極的に足を運ぶ学生もいますが、中には企業ブースはほとんど回らず見ているだけという学生もいます。
希望する企業はあるけれど、倍率があまりにも高すぎて、自分を売り込みに行くことができないという人もいるようです。担当者サイドから見た時には、就職活動に積極的に取り組んでいる学生のほうがやる気があるように見えます。
社員として採用するなら、仕事に対してやる気のある人が良いでしょうし、行動力のある人の方が期待できます。採用した時にどんどん行動してくれる人のほうがいいので、そういう学生を選んで採用しようとするわけです。
やる気に欠ける学生は、資料ばかり見て後ろのほうに座っており、いかにも意欲が低そうに見えます。採用担当者から見た場合、行動が鈍そうな学生よりは、ぐいぐいと前に出てくるぐらいの学生がよいと思いがちです。
学生同士を比較するだけでも如実に差が出るために人数の多さを利用し、目立つ人物をピックアップする企業もあります。今後、就職セミナーに足を運ぶ機会があるという人は、他の学生の引き立て役にならないように積極的に動くことが重要です。