大量の汗が出てしまう多汗症の治療法とは
多汗症はその名前の通り一年を通して、手のひらや脇、背中など様々な部位から汗が大量に出てしまう症状のことをいいます。日常生活にも支障が出てしまうほどの症状がある多汗症の場合には、治療をすべきかどうか悩むところです。
時と場合を選ばずに大量の汗をかいてしまう状態だと、自分にとっても不便ですし、周囲の目も気になります。足の裏に多量の汗をかくという人は、靴下を絞ると水がしたたるくらいに汗をかくことがあります。
運動量や環境だけでなく、メンタル面が汗のかく量を左右することもあるので、不安による汗の増加も考えられます。美容皮膚科や、皮膚科では、多汗症の治療を受けることが可能です。治療方法には色々な選択肢がありますが、最近注目されているのはボトックス注入による多汗症治療です。
脇や足の裏、手のひらなど汗が大量に出ている部分にボトックスを注入することにより半年程度は多汗症の症状がおさまるのでとても手軽な治療法だと言えます。手術によって多汗症の症状を改善するという方法もあり、胸腔鏡下交感神経節遮断術が行われています。
胸腔鏡下交感神経節遮断術は、手のひらの発汗を抑制する効果はありますが、代償性発汗といって手のひら以外の場所の発汗量が増えることがあり、最近は手術例も減少しています。ボトックス注射や、手術のほか、薬を飲んだり、環境を変えるなどの対策の立て方がありますので、病院で診察をしてもらった上で治療の方向性を決定することが大事になります。
どの医療機関に行くかで、多汗症の治療の仕方が変わることもありますので、複数のクリニックの診断を受けてみるという方法もあるでしょう。
多汗症は体質ではなく病気であるため治療する方法
多汗症とは暑くないのに汗をかいたり、激しい運動をしたわけでもないのに多量の汗をかく症状のことをいいます。多汗症は程度にもよりますが、症状があまりに深刻な場合は治療が必要です。どのくらい汗をかくかは人によって様々ですが、緊張した場合や、不安になった場合など、精神的な理由で汗が多くなったりもします。
もともと発汗作用は、自律神経の一つである交感神経の働きによるものです。この交感神経からの信号が強すぎることで、多汗症の症状が現れると考えられています。交感神経り働きを抑制するには、精神的な働きをコントロールすることが効果的だという考え方もありますが、気持ちのありようだけで汗を減らすことは困難です。
汗腺や神経を外科的な方法で治療したり、アルコールを用いて交感神経の働きを阻害することで多汗症の治療は可能です。また、治療の副作用として皮膚が乾燥しやすくなることもあるので、治療を受ける場合には事前に確認しておきましょう。
ボトックスという薬液を注射することで、多汗症の治療をするという方法も人気があります。不安や緊張を感じると、交感神経がアセチルコリンという物質を生成するため、汗が出ます。ボトックスの注射をすると、交感神経によるアセチルコリンの分泌が阻害され、多汗症の治療効果が得られます。
麻酔科、ペインクリニック科、血管外科などで、多汗症の治療を受けることが可能です。汗の量が多くて気になっているという人は、多汗症の治療によって発汗を抑えられるかもしれません。
多汗症と呼ばれる病気の症状と治療方法について
人間の体は、緊張した時や暑い時に汗をかきますが、その量が多すぎる状態を多汗症といいます。ホルモンバランスに支障が生じたり、過度なストレスや、神経症状などが多汗症の要因であるとされており、局所性と全身性とがあります。
病院で診てもらいたい場合は、皮膚科や形成外科を受診してみるといいでしょう。治療方法としては、神経伝達物質を抑える薬や精神安定剤などの薬を使って治します。塗り薬などの外用薬を使うこともありますが、これらの薬で効果がない時はボツリヌスによる治療方法もあります。
ボツリヌスを注射することにより、多汗症特有の発汗を止めることができ、効果は半年から10か月ほど続きます。多汗症の治療では、外科的な手術も用いられています。汗腺を取り除くことで、汗をかかなくするという方法です。
手術より身体への負担の少ない治療方法として、クアドラカットという用具を用いて多汗症の治療をすることもできます。もしも多汗症の治療を検討しているなら、体へのダメージや、副作用の可能性なども把握しておきたいものです。
治療方法や費用のほかリスクについて、担当の医師ときちんと相談したうえで、治療するかどうか決めるようにしましょう。その他に精神性の多汗症には、心療内科でのカウンセリングによって治療できる場合もあるようです。汗が多いことが気になる場合には、まずは多汗症の症状を確認した上で適切な治療を受けることが大切です。