セルライトとは
除去したいセルライトがある人は多いようです。セルライトについての本が、70年代にニューヨークにあるエステサロンを経営していたニコールロンサードによって書かれました。この本が当時のアメリカで飛ぶように売れたため、セルライトの存在が広く知れ渡ることになったのです。
セルライトという名称が日本でも知名度が増したのは2000年に入ってからです。端緒はテレビや美容広告、サプリメントの商品案内などです。セルライトとは英語でCelluliteと表記しますが、これはCelluleという細胞を表すフランス語と、iteという鉱物を表すフランス語の合成語であることからです。
セルライトとは、主にウエストや太ももやヒップの部分に起こりやすいものです。肌がデコボコした皮のように見えることからオレンジピールスキン等と呼ばれています。脂肪細胞に老廃物や水分が溜め込まれ、固まり通常の脂肪細胞の２～３倍に膨れた状態のことをセルライトと呼んでいます。
セルライトを医学的に見た場合、皮下脂肪が蓄積されたことで脂肪細胞の境にある繊維芽細胞が押し上げられたことによって表皮から確認できるようになったものとされています。肌の代謝や保水に必要なエラスチンやコラーゲンを作っている細胞が線維芽細胞であり、肌には必要なものです。
肌に何らかの損傷があった場合に修復を行う為に活躍する細胞だそうです。セルライトという言葉が医学用語ではなく、病気として認識されていないのは、医学の視点からはセルライトとは細胞の持つ特性の範囲内だからです。主に美容業界やエステサロン又、サプリメント等を扱う健康食品の業界でセルライトという言葉が非常に多く使われている傾向があります。
セルライトはなぜ出来てしまうのか
除去したいセルライトはどうしてできてしまうのでしょう。80％の成人女性は、体のどこかにセルライトがあると言われています。女性のセルライトが目立つのは男性より体脂肪が多い体質だからで、脂肪蓄積が多い場合は男性でもセルライトがあります。
この頃は生活習慣病を抱える人の年齢層も下がっており、体脂肪率が高めであるなら性別や年齢とは関わりなくセルライトができやすいといいます。セルライトは、脂肪が溜まっており、かつ血流が悪いところにできやすいといいます。
血流が悪い部分は、水分やリンパ液の代謝が低下し、毛細血管に残りやすくなるようです。セルライトができるのは、脂肪細胞内に留まった不要なものや水分が原因になっていると考えられています。
体を動かす機会が少ない人やカロリーを摂りすぎの人が、セルライトができやすい人です。ホルモンバランスの変化、血行不良や冷え性などの体質、むくみ等もセルライトが出来る主な原因となっているようです。
高カロリーの食生活をしながら体をほとんど動かさない仕事についているという場合は脂肪が体内に溜まりやすく、セルライトができやすいので生活習慣の改善が必要です。代謝が衰える一因には、女性は更年期や妊娠などがあります。
血の巡りが悪くなればその分脂肪が消費されにくくなりますので、対策が必要です。セルライトを除去するためにも、年齢によって低下する基礎代謝や、筋肉が細く少なくなることで脂肪が燃えにくくなることにも注意しましょう。
セルライトを除去する方法について
ダイエットで脂肪を燃焼させることが、セルライトを除去する最もいいやり方です。セルライトの除去は、体脂肪を代謝して脂肪細胞を減少させるというやり方が理に叶っています。体質を変えることも、セルライト除去には効果的です。
どうしてセルライトができるのかを知り、冷えやむくみなどのセルライトができやすい体質を変えて、セルライトができにくい体を維持することが重要です。一般にセルライト除去に効果的な方法として認知されているのが、リンパマッサージです。
思うように体外に出ていかない老廃物や水分は、リンパマッサージで排出が促されます。マッサージで滞りがちな血の流れを促すことにより、セルライトを効率良く除去することができるようです。
エステのセルライト除去コースにリンパマッサージが組み込まれていることもありますが、手順を覚えて自宅でやってもいいでしょう。マッサージをする時は風呂に入っている時、半身浴や冷水シャワーで血流をアップさせた時がいいようです。
下半身の場合は、リンパ腺がある膝の裏、足の付け根に向かい、それぞれ足の裏から膝の裏まで、太ももから足の付け根までを下からセルライトを押すようにリンパ腺へ向かってマッサージをするという方法です。
セルライトの除去は、気長にマッサージなどを継続することで実現が可能です。効果的なセルライト除去をするためにも、リンパマッサージだけでなく運動などをして脂肪を燃やしましょう。