みなさんは、日本一早い紅葉が見られる場所はどこかご存知でしょうか?
今回、ご紹介する北海道にある大雪山の紅葉が日本で一番早いと言われています。
この大雪山というのは、1つの山ではなく複数の山々が連なることで形成されており、「大雪山系」とも呼ばれています。
北海道に住んでいる方はご存知かと思いますが、この大雪山系を形成する代表的な山としては、旭岳、黒岳、赤岳などがあり、北海道のほぼ中央部にそびえており、火山群としても知られています。
今回は、そんな大雪山系の紅葉について「見頃の時期」、「絶景ポイント」などを紹介したいと思います。
大雪山の紅葉[2016年]見頃の時期
大雪山の紅葉は、早ければ8月下旬から色づき始め、9月上旬から10月上旬までが見頃の時期になります。
見頃の時期が1か月間と長いのは、この大雪山が標高2,300m前後の多くの山々からなっているためです。
ですので、山頂で見る場合と麓で見る場合の紅葉の時期は異なりますので、注意が必要です。また、どの山に登るかでも変わってきます。
また、層雲峡は大雪山の山々への足がかりとなる温泉街で、ロープウェイとリフトで黒岳(1,984m)の7合目付近まで上がると、日本で最も早い紅葉が眺められます。
紅葉樹の種類としては、ナナカマドやカエデなどがあり、ここから1か月ほどかけて層雲峡まで紅葉の色づきが下りてきます。
のちほど、紅葉スポットをご紹介していきますが、層雲峡付近の峡谷はとても美しく、ぼんやりと散策するだけでも楽しく、心洗われる時間を過ごすことができると思いますよ。
ちなみに大雪山を囲んでいる大雪山国立公園の広さは、驚くなかれ、神奈川県とほぼ同じ面積になります。このように広大な範囲にわたりますので、紅葉も長い期間に渡り楽しむことができるわけです。
大雪山国立公園 基本情報
- 住所:北海道上川郡上川町層雲峡付近
- 営業時間:ロープウェイ 6:00~18:00(10月は~17:00)/ リフト6:30~17:30(10月は~16:30)
- 休業日:期間中無休
- 料金:ロープウェイ(往復)大人 1,950円・小人1,000円、リフト(往復)大人600円・小人400円
- お問合せ先:層雲峡ビジターセンター(TEL:01658-9-4400)
- アクセス(公共交通機関):JR石北本線上川駅(上川森のテラス バスタッチ)から道北バス層雲峡行きで30分、終点下車すぐ(層雲峡温泉)
- アクセス(車):旭川紋別自動車道上川層雲峡ICから国道39号を層雲峡方面へ車で23km。
- 駐車場:無料(150台)層雲峡公共駐車場を利用 ※9月11日~25日は道道銀泉台線・町道高原温泉道路で車両交通規制あり、大雪レイクサイトシャトルバス乗場から規制区間内で有料シャトルバスの運行あり。
- 公式サイト(関連サイト):http://www.sounkyovc.net/
【注意】天候状態などにより、ロープウェイ、リフトの運行が中止される場合があります。また、料金については調査時のものになりますので、変更されている場合があります。
大雪山の紅葉 おすすめスポット
黒岳(層雲峡)
黒岳には、先ほども簡単にご紹介をしましたが、ロープウェイとリフトを使うことで7合目まで行くことが可能です。
山頂付近では、8月下旬あたりから葉が色づき始めて、ロープウェイの麓の駅では9月下旬ごろから紅葉の見ることができます。
また、黒岳は他の紅葉スポットとは違い、麓のロープウェイ乗り場から数分のところに「層雲峡温泉」がありますので、前日に泊まって早朝から山を目指す方も多いようです。
紅葉の見頃の時期
- 山頂付近:9月上旬
- ロープウェイ乗り場付近:9月下旬~10月上旬
黒岳ロープウェイ
料金や営業時間は「大雪山国立公園 基本情報」のところを参照してください。
大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ 公式サイト:http://www.rinyu.co.jp/modules/pico01/
赤岳銀泉台
赤岳の紅葉の色づきも早い時期に迎えます。
この赤岳の紅葉を見る際の注意点としては、「入山届」が必要になるということです。
一般的な紅葉スポットでは考えられないことですが、銀泉台からは登山をして紅葉を見に行くことになりますので、必ず、森林パトロール事務所で入山届を提出してください。
この赤岳における紅葉のおすすめスポットは「第一花園」になります。
「登山」と聞いてしまうと「険しい山道」を想像してしまうかもしれませんが、この赤岳の山道は普通に歩くことができますので、特別な登山の装備は必要ありません。
ただ、最低限の服装としては、運動靴、水筒、タオルなどを用意し、両手があくようにリュックサックで行かれることをおすすめします。
- 赤岳銀泉台の紅葉 見頃の時期:9月10日前後からの2週間
- 住所:北海道上川郡上川町銀泉台
- アクセス(車):札幌市の中心から約3時間20分
- 駐車場:200円の協力金が必要になります。
【注意】:毎年、紅葉の時期[予定:9月11日(日)~9月25日(日)]になると交通規制がありますので自家用車での入山が制限されます。そのため、大雪レイクサイドからシャトルバス(片道:500円)を利用することになります。
旭岳
こちらは「ロープウェイから見る紅葉」としておすすめスポットになります。
ロープウェイを使うと旭岳の5合目の姿見駅まで眼下の紅葉を見ることができます。
おすすめスポットは「姿見ノ池」ですね。姿見駅から1時間くらいで回ることのできる散策路があります。トレッキングコースにもなっており、その途中に「姿見ノ池」はあります。
9月中旬だと、運が良ければ紅葉と雪の旭岳を一緒に見ることができると思いますよ。
- 旭岳の紅葉 見頃の時期:9月中旬から9月下旬
- 混雑が予想される時期:3連休となる敬老の日
服装に関しての注意点としては、麓と山頂では10度ほどの気温差がありますので、防寒対策をして出かけるようにしてください。
旭岳ロープウェイ
- 住所:北海道上川郡東川町旭岳温泉
- アクセス(車):札幌市の中心から2時間40分
- 料金:大人(往復) 2,900円 / 子供(往復) 1,450円 ※ロープウェイ運賃:6月~10月中旬
- 駐車場:500円 ※ 旭岳ロープウェイ駐車場
- 公式サイト:http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/
編集後記
「日本で一番早い紅葉」と言われている北海道の大雪山の紅葉についてまとめてみました。
北海道に住んでいらっしゃる方は問題ないとは思いますが、標高の高い山に登ることになりますので、気温差が激しいですので、必ず防寒着を準備してから行くようにしてくださいね。
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