ダイエットをしているとよく聞く事のひとつにリバウンドでせっかく落とした体重が戻ってしまったということです。ダイエット時によく起こるリバウンドとは、どのようなことを指すのでしょうか。リバウンドとはダイエットで一旦体重が減り、ダイエットを止めた後に起こる現象のことをいいます。
体重がダイエットをする前と同じか、場合によっては以前よりも増えてしまうこともあるので注意しなければなりません。ダイエットをしたことのある日本人の半分以上がリバウンドの経験があるそうです。
つまり、およそ半分の人が、ダイエットで体重を減らすことができたのに、ダイエット前の体重に戻ってしまったということができるわけです。辛いダイエットでせっかく落とした体重が戻ってしまっては精神的にもショックを受けるので、できれば避けたいものです。
しかも、リバウンドは繰り返すことによって、太りやすく体重を落としにくい体質を作ってしまうので、体に良いことはひとつもありません。増えた体重をもとに戻したいと思って再びダイエットにチェレンジしても、なかなか結果を得られない体になってしまうのです。
どんどんダイエットの難易度が上がってしまうということが起きてしまうのがリバウンドです。ダイエットをする時には、ただ体重を減らすことだけを気にしていたのでは、リバウンドしてしまう可能性が高くなります。リバウンドが起きないようなダイエット方法を実践することも、体にとってはいいことです。
ダイエットをして体重を落としたい時は、リバウンドが起きないようにすべきでしょう。ダイエットに成功するためには、リバウンドによって体重が増えてしまう体のメカニズムについて理解しておく必要があります。
人体にはホメオスタシスという働きがあり、外部環境の変化にコンディションを左右されにくくします。これがリバウンドの原因になります。体重を減らすために食事を減らしたことがある人は少なくありませんが、食べる量を減らすと、直近の数日は体重がぐんぐん落ちますが、その後は体重の変化が起きにくくなってしまいます。
これは特に珍しいことではなく、停滞期と言って体のメカニズム上の問題であり、しばらく続くこともあります。ダイエットで停滞期になることは誰でも起きることです。ただし、その時にリバウンドをするかはその人次第です。
エネルギー供給がわずかになってしまうなど、食事や環境要因が厳しいものになっても、健康でいられるように体を対応させる機能がホメオスタシスです。ホメオスタシス機能が働くとエネルギー消費量が減少するために、体重が減らない体になってしまいます。
毎日頑張ってダイエットにいいことをしているのに体重が減らないと、何のために頑張っているのかを見失ってしまって、苦しくなるという人もいます。ホメオスタシスのお陰で、ダイエットをやめた後も代謝の低い状態が継続していますので、エネルギーを貯めやすくなっている状態で食事を元に戻すと、消費されずにどんどん体に蓄積されるので、リバウンドの原因となってしまうのです。
ダイエット中の停滞期に食事量を少しでも元通りにすると、リバウンドが起きやすくなるので気をつけましょう。
リバウンドによって体重が増える要因のひとつとして考えられるのは、満腹中枢の仕組みをよく理解していないことです。満腹感は、たくさんものを食べた時に感じる感触です。胃の内容物がいっぱいになってもう入らない時を知るものです。
どのタイミングで満腹感を得るかを知っておくと、ダイエットの直後にリバウンドが起きる現象を抑制することが可能になると言われています。継続的な食事制限をしていると、満腹感が感じられるタイミングが少しずつズレてくる場合があるといいます。
体の中には、脂肪脂肪に脂肪が吸収されると分泌され脳の満腹中枢を刺激するレプチンという物質があります。食事の摂取量を減らしていると、体内のレプチンがゆるやかに減少していき、満腹中枢に働きかける頻度が減ります。
そしてこの減ったレプチンが元に戻るには約1か月程度はかかるといわれています。レプチンが少ないと、満腹を感じるまでたくさん食べないといけなくなりますので、リバウンドしてしまうのです。レプチンが少ない状態で、ダイエット前までと同じような食事を摂ると、摂りすぎたカロリーを燃やして使いきれないほどになってしまうという人も多いようです。
ダイエットをした後にリバウンドが起きるのは、満腹感を感じる食事の量が、以前より多くなっているということがあります。この期間は停滞期とほぼ重なるので、体重の減少が止まってからも引き続き食事制限をしないとリバウンドをしてしまうということになります。
体重を減らすためにダイエットをする時でも、リバウンドについて理解を深めることで効果的なダイエット方法をすることができます。
一時的にダイエットがうまくいっても、減った体重を維持できるわけではありません。ダイエットによって減らした体重は、食事の摂り方や、1日の運動量次第で、ダイエット前にまで戻る場合もあります。
リバウンドでダイエットの成果を台無しにしないようにするには、ダイエット後も食事制限や運動の習慣は残しておくことです。この機会に和食中心の食事に切りかえたり、油ものを控えるのもいい方法です。
努力のかいあってダイエットが成功しても、リバウンドが起きると何のための頑張ったのかわかりません。体重の変動ばかりを気にかけてダイエットをしてしまうこともありますが、ダイエットは広い視野で考える必要があります。
何とか体重を落とすことができても、リバウンドしては意味がありません。ダイエット後の食事や運動も配慮することで、リバウンドが起きにくい状態を維持することが可能です。食事の内容や、運動の習慣など、今後ずっと続けていける内容ははどんなものかが、リバウンドするかの境目です。
行動のテンポを早くして、歩くスピードを早めたり、階の移動には階段を使用するなどの習慣を身につけることで、自然な形で運動をすることが可能になります。
1日の中で、ダイエットを目的とした運動の時間を確保しようとすると困難ですが、生活の内容を改善するなら、可能な範囲で着手ができます。ダイエットをした時にリバウンドが起きないようにするには、体にいい食事を摂ることと、運動をすることが大事です。