日本は自然災害、特に地震や台風への防災対策が必要なお国柄です。
これはどうしても避けることができません。
また、現代のいろいろな研究の力をもってしても、地震災害を予期することはできませんし、台風などの雨への対策も予期することが難しい状況です。
そんな時に私たちができることと言えば、地震や台風などの自然災害が起こる前の準備をすることしかできません。
自分で行動できる大人はまだ何とかできるかもしれませんが、赤ちゃんや小さなお子様、お年寄りと一緒に住んでいらっしゃる方は、防災グッズの準備などが大変になりがちです。
わたしの家族にも小さな子供がいますし、近くに祖母が住んでいることもあり人ごとではありません。
最近では熊本地震(活断層)もおき、まだ記憶に新しい東日本大震災(2011年3月11日午後2時46分)もおきました。
内閣府・中央防災会議でも、今後、30年以内にM7クラスの首都直下型地震、最大想定M9.1の南海トラフ巨大地震が起こる危険性は70%とあるされてます。
そんな地震にどう備えるのか・・・それにはまず、防災グッズの準備が必要です。
今回は、いろいろな注意点も含めてまとめていきたいと思います。
防災グッズは用途別にまとめておくのがおすすめ!
常備しておくもの
これは何かあったときにとっさに持ち出せるようにしておいた方が良いものです。
これらはバラバラで置いていくのではなく、きんちゃく袋やポーチなどにまとめて入れて置いておくのが良いと思います。
また、非常持ち出し袋は玄関や寝室の持ち出しやすいところに置いておきましょう。
もう一つ重要なことですが、就寝の際は近くにスリッパなどの履物を置いておきましょう。
これは寝ている時に地震がおき、収まった後に床に散らばったガラスの破片などで怪我をしないための工夫です。
貴重品 / 情報
- 現金(10円、100円の小銭、1000円札を準備)
- 印鑑
- 通帳
- 家の合鍵、車の鍵
- 家族の連絡先 (健康保険の番号)
情報機器 / 電器製品
- コンパクトラジオ
- 携帯充電器
- 小型ライト
医療関連
- 常備薬
- ばんそうこう
- ガーゼ
- ウェットティッシュ
- マスク
- 除菌シート
- 生理用品
- 軍手
- カイロ
赤ちゃん・こども関連
食品関連
- ミルク(授乳期の子)
- 哺乳瓶
- ベビーフード
- コップ(哺乳瓶の代わりにもなります)
安全グッズ
- 防災頭巾、ヘルメット、帽子
- 子ども用軍手
- 歩きやすい靴(上履きなどでもOK)
- 抱っこ紐またはスリング ※パパのような大きな体でもできるか事前確認
貴重品 / 情報
- 子どもの情報を書いたもの ※ 名前、年齢、血液型、連絡先を記入
- 母子手帳
医療関連
- 防寒
- 毛布、バスタオル(防寒のためなど)
- 着替え(下着、防寒具、雨具なども)
- 紙オムツ
- お尻拭き(おむつ替え以外にもウェットティッシュとして使える)
- マスク
- トイレットペーパー
その他
- おもちゃ
備蓄しておくもの
被災時に、被災地に救援物資が届くまでの3日間ほど自分たちでしのいでいく必要があります。
地震などの直後に持ち出すことは難しいですが、自宅に一旦、戻った際に持ち出しやすくまとめておくと良いでしょう。
多ければ多いに越したことはないですが、水や非常食などは1週間分くらいは用意しておきたいですね。
食品関連
- 水(2ℓ×人数×7日分)
- 非常食(2・3食×人数×7~10日分)
- 乾麺、レトルト、缶詰、インスタントラーメン
- 箸、スプーン、フォーク
- 粉ミルク
避難所で快適に過ごすために
地震で自宅に戻ることができずに、避難所で生活することになった場合、問題になるのがプライバシーになります。
壁やカーテンで仕切られていれば、まだ良い方ですが、ほとんどの場合は他の人と同じようにプライバシーが保たれない状態で生活することになります。
その際に、いつもと違う物音や環境になじめず、ストレスで病気を発症してしまう方も出てきてしまいます。
そんな時に、少しでもストレスを解消するための用意をしてあると良いと思います。
そんな防災グッズは、次のようなものがありますので、余裕があれば用意しておくことをおすすめします。
- 耳栓
- アイマスク
- 枕
リスト化しておきましょう!
ここまで色々な防災グッズや、避難の際に持ち出すものを上げてきましたが、これらをリスト化して見える位置(例えば、冷蔵後にマグネットで)貼っておくなどするといいと思います。
リスト化して目につくところにおいておけば、いざという時に、少しでも落ち着いて行動することができると思います。
また、リスト化しておくことで「頭の中から一旦、消しておくこと」ができますので、ストレス軽減にもつながります。
わが家では、子供たちの朝の学校への持ち物についてはリスト化して勉強机の前に張り出してあります。
こうすることで、覚えておく必要もなくなりますし、忘れ物もなくなるという一石二鳥になります。
防災グッズを準備する時の注意点
これまでに色々な防災グッズや避難の際の持ち物について確認をしてきましたが、いざという時に持ち出せないのでは意味がありません。
今一度、用意した物が適正なのかを確認するためにも、次の3つのことに注意して確認をしてみてください。
避難の時に持ち出すことができる量ですか?
特に赤ちゃんや小さなお子様連れ、お年寄りがいる場合には、用意した防災グッズを持ち出す人が限られてしまうと思います。
荷物の量もですが、重さを含めて今一度、確認をしておきましょう。
また、背負えるリュックにしておきましょう。両手はあけておくことが大切です!
非常持ち出し袋の置き場は適切ですか?
どうしても日常使わないものは、奥の部屋の隅の方に置かれがちです。また、その周りにも荷物をおいてしまい、いざという時に出せないということでは意味がありません。
できれば、玄関などの出口付近、目につきやすい場所に置いておきましょう。
また、複数個所に置くということも推奨されていますので、自家用車のトランクの中に入れて置くということもありではないかと思います。
中身はいざという時に使えますか?(消費期限切れ、電池切れなど)
消費期限のあるものや、懐中電灯など電池を使うものについて使えるかの確認は必要です。
しかし、いつもいつも確認しているほど暇ではないと思いますので、先ほど、おすすめしたリスト化したものに消費期限を明記しておくと良いと思います。
それにより、頻繁に中身を確認する必要がなくなります。
家族で話し合っておくこと
被災するのが、朝方や夜、休日の場合は家族が一緒にいると考えられますが、平日の日中の場合、旦那さんは会社、子供たちは学校、奥様はお買い物というようにバラバラの場所にいることが考えられます。
もし万が一、皆がバラバラの時に地震などにあったりした場合の集合場所などのルールを決めておくことを忘れないようにしてください。
- 避難場所を決めておく。 ※近くの大きな公園や小学校、中学校が指定避難場所にされていることが多い
- 家族会議でルールを決める ※特に保育園、幼稚園、小学校に通っているお子様がいる場合に。
- 災害伝言板(171)を活用できるよう ※子供たちに、テレホンカードや10円玉を持たせる
※公衆電話については、市街地であれば500 m四方に1台、それ以外は 1km 四方に1台 に設置されています。
大切なのは、シミュレーションしてみること!
防災グッズを揃えただけではいざという時に対応することは難しいです。
スポーツにおいても練習は必要ですし、仕事でプレゼンする場合にも事前に練習をしますよね。
ですので、避難の練習、シミュレーションをして見ることが重要です。
小さなお子様がいる場合には、遊んでいる感覚でも良いと思います。
また、練習することにより「これも必要だった」、「あれも必要だ」と気が付くこともあります。
赤ちゃん、お子様を連れで避難する場合の注意点
赤ちゃんを連れて出る際には、必ず、おんぶではなく抱っこしてください。
赤ちゃんと背中におんぶしてしまうと、大人が危険を察知することができません。(後ろから何か倒れてくるかもしれません。)
また、お子様は手を必ず握ってあげてください。安心もしますので。(背負えるリュックが必要な理由)
優先事項は、家族とあなたの命です!
災害にあったことで、いろいろな物をなくしてしまうかもしれません。
でも、それらは、また手に入るものだったりします。
1度失くしてしまったら、もう2度と手に入らないものは、家族やあなたの命です。
日本に住んでいる以上、地震への備えは必要です。
この機会に、もう一度、防災グッズや持ち出すもの、備蓄品の確認をしてみてくださいね。