日本の秋のイベントとして定着した「ハロウィン」ですが、元々の「ハロウィン」がどういうものなのかを知っている日本人は少ないと思います。
わたしも、今回、調べるまでは「ハロウィン」=「かぼちゃ」というのは当たり前だと思っていました。
また「ハロウィン」の起源が、英語圏と思われている方も多いのではないでしょうか?
なかなかハロウィンの起源とか、なぜ、かぼちゃなのか? そして「ジャック・オー・ランタン」というものが何を意味しているのかということを考えることや知る機会も少ないと思います。
そこで、今回は、これらの疑問について色々と調べてみましたので、まとめてみようと思います。
正直、難しくはありません。一度、読まれれば覚えてしまうと思います。
子供たちに聞かれたときに、さらっと答えられるとカッコいいですよね。
ハロウィンは、なぜ、かぼちゃなの? かぼちゃを使う由来や意味は?
「ハロウィンが何故、かぼちゃ」なのかを説明する際に、「ハロウィン」の由来や意味について知っておくと良いですので、もし読んでいなければこちらの記事も参考にしてください。
ハロウィンにかぼちゃを使う影響は、アメリカの影響が大きいです。もともとハロウィンの起源とされているのはヨーロッパのケルト人なのですが、そこではかぼちゃではなくカブを使っていました。
では、どうしてアメリカにハロウィンが伝わったことで、カブからかぼちゃになってしまったのか?
それは、その時代のアメリカではカブへの馴染みが薄く、また、かぼちゃの収穫量が多かったためと言われています。
では、なぜ、ヨーロッパのケルト人はハロウィンにカブを使ったのかが疑問として残りますよね。
それには、ハロウィンの意味をもう一度、紐解いていくとわかりそうです。
以前の記事である「ハロウィンの由来や意味をわかりやすく説明!2016年はいつ?」にも書きましたが、古代ケルト人にとってのハロウィンは「収穫祭」であったのと同時に「あの世とこの世の境がなくなる日」ということを説明させて頂いたと思います。
この「あの世とこの世の境がなくなる日」という日には、死者の霊(善霊)と悪霊がうろつくと言われています。その時に悪霊にいたずらをされないようにということで、魔除けの意味で焚火をたいたり、仮面をつけたりしていたということがはじまりのようです。
そして、みなさんのご存知のように、とても怖い顔でくりぬかれていると思いますが、悪魔を追い払うという意味があるので、そのような作りになっているということです。
ちなみに、日本のハロウィンはアメリカから伝わっていますので、カブではなくかぼちゃが使われています。
ジャック・オー・ランタンとは何? ハロウィンとの関係は?
みなさんは「ジャック・オー・ランタン」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
そのまま日本語に訳すと「つりさげ式のランプを持っている男」となります。
この男の伝説が由来となっているとも言われていますので、説明をしておきたいと思います。
その昔に、アイルランドに酒好きで乱暴者のジャックという男がいました。 ある時、ジャックは、魂を取ってやろうとやってきた悪魔と出会うことになります。本来であればきっと魂を取られてしまうでしょう。しかし、ずる賢いジャックは言葉巧みに悪魔を騙して自分の魂を取らないということを約束させました。 そして時が経ち、ジャックは年老いて死んでしまいます。そこでジャックは、天国に行こうとしましたが、生前、悪いことばかりをしてきたために天国に行くことは叶いませんでした。 そこでジャックは仕方なく、地獄へ向かいます。しかし、地獄の入り口には昔、騙したあの悪魔が立っていました。そして、その悪魔からこう告げられます。「お前の魂は取らないと約束したではないか」。そう言って、ジャックを追い払われてしまいました。 ジャックは死んでしまったのにも関わらず、天国にも地獄にも行けないと状況に陥りました。そして、ジャックは地獄から追い払われる時に悪魔に頼んで分けて貰った地獄の火を近くにあったカブをくり抜き、ランタンに灯し、この世とあの世を彷徨い歩くようになった。 |
と言う伝説があります。
そして、その時にジャックが持っていたランタンが、いつの日からか「魔除けの火」として伝わり、ハロウィンに飾られるようになったと言われています。
編集後記
「ハロウィン」というと、「仮装」、「イベント」、「お祭り」、「パーティー」というイメージが日本人にはついていると思いますが、本来の「ハロウィン」の意味としては、日本のお盆に似た風習からきているということのようです。
海外の文化に敬意を払いつつ、日本人向けにアレンジしたイベントとして定着することはとても良いことだと思いますが、それぞれの歴史を知っておくことも大切だと感じました。
みなさんは如何でしたか?
これから「日本のハロウィン」のシーズンが本格到来となりますが、楽しいハロウィンを過ごしてくださいね。