福祉の仕事の役に立つ資格
医療や福祉の仕事につきたいと思ってはいるけれど、必要な資格がないために就職先が決まらないという人も少なくないといいます。医師免許や看護師資格がなければ、該当の職業にはつけません。
医療系の仕事の多くは、その資格を取るための国家試験に合格するために専門の授業をする学校に何年か通うことになります。医師や看護師の資格は誰でも取れる資格ではないので、逆に就職にも有利にはたらくというメリットもあります。
福祉の仕事でも、ヘルパー資格や介護士資格を取得していれば、就職先探しが容易になるという利点があります。福祉関係で取りやすい資格といえば、ホームヘルパー2級です。頑張れば大抵の人が取れる資格ですので、おすすめしたい資格です。
福祉の道に進みたいと考えている人は、資格を受けてみるといいでしょう。通信講座を利用してホームヘルパーの資格を取るという人もいます。自分のペースで学べるので、関心を持った人にはぴったりです。
その業種で働いたことがあることが、資格にプラスして採用されやすくなることが医療や福祉ではあります。予め求人の条件を確認しておきましょう。
実務の経験があることが、福祉の仕事の採用条件になっていることもあります。福祉関係で働きたいと考えてる人は、資格の勉強と合わせて、実務経験についても調べましょう。
介護事務の仕事
介護事務という仕事は、介護職の中でも知っている人が少ない仕事の一つです。介護の仕事の種類はたくさんありますが、介護事務は数々の仕事をつなぐ要となる仕事です。介護事務とは一体、どんな仕事をしているのでしょう。
介護保険制度に基づいて介護サービスを提供する事業所では必ずサービス利用者本人から1割、残り9割を市町村に請求する仕事が発生します。介護報酬請求業務と呼ばれるものです。市町村に介護サービス費用の9割を請求する時には、レセプトという明細をつけなければなりません。
介護事務では、このレセプトをつくるというものです。介護事務の仕事では、介護施設に訪れた人にサービス内容や諸手続きについて説明をしたり、自己負担分の支払いを受けつけたりもいます。
介護サービスの利用者が要介護認定を必要としてるときに手続きのサポートをする場合もあります。ケアマネージャーの業務を助けて、介護利用者や市町村に連絡をとったり、介護保険の受給資格を有しているかを調べたりもします。
介護に関する事務仕事だけでなく、一般事務を行うこともあります。介護事務には介護保険制度についての知識や各種介護サービスの知識と説明能力、レセプト作成の能力、パソコンスキルなどが求められます。
介護に関する資格を持っていない人でも介護事務の仕事はできますが、前提知識として介護のことを知っていると役立ちます。
介護事務のスキルは通信教育などで得ることができますので、関心がある人は試してみるといいでしょう。介護事務の仕事は、高齢化が進む日本では必要となる仕事といえることでしょう。
老人ホームや老人保健施設での介護の仕事について
介護の分野で働きたいという場合、具体的にどんな仕事があるかは知る必要があります。特別養護老人ホームは、介護を受けずに自宅で生活することが難しいという人が利用しています。特別養護老人ホームでの仕事は、入居されている方たちの生活全般をサポートすることです。
入居されている方たちの日常生活全体においてサポートするのが介護の仕事となっています。入居者が何を考えて、介護者に何を期待しているかを読み取ることで、適切な介護を行うことが、特別養護老人ホームの仕事です。
施設ではありますが、医療のための施設ではなく家という位置づけとなっています。特別養護老人ホームは医師や看護師が普段からいるわけではなく、必要に応じて来訪するという仕組みです。
介護度が高くて、様々な面でサポートを必要としている人が多い上に仕事の内容も多様なために経験や技術が高く、状況の変化に即応できることが求められます。介護老人保健施設の場合は、家に帰ることを前提とした要介護のリハビリが必要と判断された高齢者が入所されます。
日常生活の介護も行いますが、リハビリのサポートも行うのが特徴です。介護老人保健施設での仕事は、日常生活の介助だけでなく、日々のリハビリをサポートすることです。基本的には在宅復帰が目標ですので、心身機能回復のための介護技術が仕事に必要とされます。