就職祝いのマナー
入学祝いや就職祝いなど人生にはさまざまな節目で、お祝いごとがあります。就職祝いは、ごく親しい間柄同士のお祝いのやり取りです。互いに守ったほうが良い礼儀は、細かいマナーはそれほど必要ないとはいえ多少はあります。
卒業と就職はほとんどの場合同じ時期になります。就職祝いの方を重視して、就職祝いとして送るのが、同じ時期に就職祝いと卒業祝いを贈る場合には普通だといいます。就職先が決まったら、できるだけ早く就職祝いを贈りましょう。
入社式の前までにできれば渡したほうが良いでしょう。どうしても遅くなってしまった場合でも、入社式後のできるだけ早い時期を目途に送ります。お金で送る場合は、5,000円から20,000円が相場ですが、付き合いの深さや血縁関係の近さのほか、送る側の年齢によっても異なります。
祝い金をのし袋に入れて渡すときは、御祝とか就職御祝という表書きにします。就職祝いのお返しは、慣例としてはしなくて良いそうです。感謝の気持ちは電話やお礼状でなるべく早く伝えましょう。
たとえメールでも親しい人へのお礼であれば平気です。マナーにこだわりすぎなくて良いでしょう。就職御祝いとしていただいたもののだいたい3分の1から2分の1を目安にお返しをする場合にすると良いでしょう。
就職祝いについて
いったい就職祝いにはどんなマナーがあるのでしょうか。冠婚葬祭は生活するうえで付き物ですが、マナーについて学ぶことはとても大変なことでしょう。就職祝いというのは、冠婚葬祭の中でも案外、悩みの種となっている人がたくさんいるといいます。
一般的な相場は一万円前後ということですが、どんなものを贈るかはそれぞれの人によって意見はかなり分かれます。男性はネクタイやスーツ、女性はアクセサリーや化粧品が、無難な就職祝いの例として良くあがるのではないでしょうか。
贈られた側の社会人としての意識を高める効果がありますので、就職祝いの商品は就職祝いとしてはぴったりのものなのです。好みが分かれやすいのがネクタイや化粧品ですので、それとなく本人の好みを聞き出してから贈ったほうが喜ばれます。
就職祝いの基本は、一般的に役立つ商品を選ぶことです。万年筆やシステム手帳などでもおすすめのお祝い商品です。就職祝いを贈る相手の就業先の情報をもしも知っているのであれば、お祝いに就職してから仕事で使える商品を贈ることができるでしょう。
昔自分が就職する時に必要だった商品を、お祝いにあげるというのも良い方法ではないでしょうか。ふつう就職祝いに印鑑を贈るのは、親しい間柄だけであるとされているそうです。
就職祝いの商品を選ぶ場合には、就職祝いにあまり堅苦しいマナーは無いとはいっても、自分の立場と贈られる相手の立場を考慮し、悪い意味で驚かれないようなものにしましょう。
就職のお礼状の必要性
この頃は、内定が出るとお礼状を書くことが普通になっていますが、お礼状を書くことは、そもそも必要ないことだという考えを持っている人がいます。果たしてお礼状は書くべきなのか、書かなくてもいいことなのか、決まった答えはありませんので、自分なりに行動しましょう。
就職活動に関するガイドブックでは、お礼状はどんな時でも書かなければいけないものだと記載されていることもあります。仕事を開始する日まで、相手に持ってもらう好感度は高ければ高いほどいいという人は、お礼状を書くことを勧めるケースが少なくありません。
実際のところ、面接のお礼状が採否の結果に影響するということは、あまり聞いたことが無いのも事実です。社員人数が少なければその限りではないですが、多くの会社では、お礼状を書いたとしても、人事の担当者がちらりと見るくらいです。
そもそも、面接を突破して、採用になることは確定していますので、ここでお礼状を出したからといって、自分に有利な状況になるということは考えられません。大きな会社の場合、内定が出たからとお礼状を書いたとしても、誰の手元にいくのかが全く予想がつかないということもあります。
内定が出た時にお礼状を書くことは、意味がないことと考えるような人もいるようです。採用内定という結果が揺らぐものかどうかに関係なく、お礼状は出すことが当たり前という考え方もあるでしょう。
他の人が出しているのか、出していないのかも気になるところですが、最終的には自分で判断するしか方法はありません。お礼状は、絶対に出さなければいけないものではありません。自分なりの判断と状況を見極めた上で、書くかどうかを決定するといいでしょう。