男性と女性の仕事の分担
男性は外で仕事をして、女性は家事や育児に従事するという性別分業は、今でも日本人の価値観の中にあるようです。従来の性別分業は、専業主婦層が高度経済成長期に増加したものの、女性の労働力化が進み、1980年以降は崩壊しつつあります。
最近増加しているのは夫婦共働き家庭で、経済情勢の低迷による賃金の低下や少子化による労働力不足などがその理由です。根強く残っているのは未だ男性は仕事という考え方で、女性の社会進出ほど男性の家事分担は進んでいないといえます。
女性は家事と仕事、男性は仕事という分担が現在の新しい性別分業になっているという考え方もあります。近年では女性の高学歴化が進み、男女の賃金格差が縮まっているといいます。自分でも働いて収入を得ることが、女性ができるようになったということです。
必ずしも性別分業が効率のいい家族のあり方では、男性に仕事を任せるメリットが減少していることで、なくなっているようです。コンビニや24時間営業のスーパーの増加や生活を便利にする家電の活用により単身生活の不便が減っています。
男性にとっても仕事をしながら最低限の身の回りのことをすることが難しくなくなっています。独身の男性で親と同居する人が増えています。男性が仕事をしながら家事を自身でしなければならないことへの負担感を減らしているようです。
仕事とキャリアパス
どんなふうに仕事の経験やスキルを積み重ねていくかということをキャリアパスとして具体的に関連づけて示すことができます。意味としては経歴、経験、発展などがあるのがこのキャリアをという言葉ですが、仕事においては職業能力という意味になるのがキャリアというものです。
キャリアパスをはっきりさせることで目的意識が高まり、仕事へのモチベーションもアップします。自分のために各自が作っていくのがキャリアパスの特徴です。
それだけではなく、労働者の適性を企業側も分かるようになるので、その人に適した仕事を個人の将来を見通したうえでしてもらうためのきっかけとなるでしょう。社員それぞれの将来に対するイメージが、キャリアパスの明瞭な企業は分かりやすいものとなっています。
どのようなスキルを磨いて、社内での立場はどうなって、結果的にどんな働き方をしているのかというものです。最近は終身雇用制度が成り立たなくなり、当たり前のように転職をする時代になっています。
一つの企業の中ではキャリアパスを描ききれなくなったといえます。各個人でしっかりと決めなければならないのが、どんなふうに自己のキャリアパスを構築するか、どんな仕事をするために転職をするのかということなのです。
キャリアパスには、転職することだけではなく、転職や昇進のため、資格を取るための勉強をすることも含まれています。丁寧にキャリアパスを構築することによって、より納得できる仕事をすることができるでしょう。
訪問介護の仕事
訪問介護という介護は、幾つか存在している介護の仕事の中の一形態です。訪問介護は利用者の自宅で行う身体介護で自立生活のための支援です。仕事をするのは利用者の家庭です。
行うことはお風呂やトイレの手助けだったり、一緒に病院に行ったり、掃除や洗濯、買い物、食事の準備など家事労働になります。家事援助の仕事は普段から自分も家庭で行っているものですが、他人の家で行うので勝手に進めるわけにはいきません。
相手の意向を確認しながら、家事などをする必要があります。使える道具や設備は訪問先の環境に依存しますので、使える範囲の道具や材料で、できることをすることになります。道具にしろ、生活消耗品にしろ、置き場や使い方などは本人にとっての最善の形があります。
物を捨てたり置き場所を変えたりする場合には利用者が納得したうえで行わなければなりません。理想的な訪問介護とは、時間内にきびきびとすべきことを行い、相手の様子を見守ることです。1回の訪問介護の時間はせいぜい1~2時間程度です。
限られた時間内にたくさんの仕事をこなさなければなりません。時間は有限ですから、その中できっちりと仕事を済ませなければいけません。
訪問介護では、相手の心を知ることも必要です。訪問介護では、相手のニーズがどこにあるのかを言葉の端々から察する能力も、仕事を進める上では不可欠です。