就職のお礼状について
お礼状は、就職活動の結果によって出すものです。採用通知書や、内定通知書を受け取った時などに出します。内定を受け取ったら、その企業に向けてお礼状を送るというものです。就職活動が一区切りした証といえます。
採用してくれたことへのありがとうございますという言葉と、これから頑張りますという意味合いの言葉をお礼状に盛り込みます。人によっては、お礼状は出していない人もいます。絶対のルールというものはありませんので、お礼状を出すかどうかは自分で決めましょう。
最近は大学などの就職課や学生課などでも、内定した会社に対してお礼状を出すように指導しているところが多いようです。お礼状を出す人は、最近は増加しています。一般的な行動という価値観も広まりつつありますので、もしも内定が出たら、可能な限りお礼状を出しておくといいでしょう。
お礼状を出す際に重要なことは、内定通知をもらった直後ぐらいに、即座に書き上げて、送ってしまうようにすることです。期間が空きすぎると、心からのお礼の気持ちというニュアンスが薄れてしまいますので、早くに書くようにしてください。
お礼状を書く時に、一緒に送付するべき書類があるならば、速やかに書類の準備を済ませて、すぐに行動したほうが印象がよくなります。相手に送るべき書類を整えるのにしばらく時間を要する時には、お礼状だけを先に投函し、書類が揃ったらそれから送るようにします。
就職のお礼状は、相手の印象にも残るものであり、人事担当者は入社後に会う可能性は高く、場合によっては一緒に働く事になるかも知れません。就職が決まったら、すぐにでもお礼状を出すといいでしょう。どれだけ遅くなっても、一週間以内には出せるようにするべきです。
就職のお礼状の内容
オーソドックスな採用のお礼状では、採用ありがとうございますというニュアンスで書くようにしましょう。お礼の言葉の後には、働き始めたら何を目標にしていきたいかや、どこを目指して生きたいかなどを書いていきます。
自分以外の人もお礼状を作成しているだろうことを念頭において、シンプルな言葉でまとめることです。お礼の言葉を手紙に書く場合、何を書くものなのか、全くわからないと困ってしまうこともあります。
なかなか書くことができない人は、最近は就職のお礼状も、例文集などが載っていますので、ネットや、就職情報誌などから抜粋することが出来ます。自分の言葉でお礼を述べることがお礼状では重要なことですので、例文を丸写しにすることは、できれば避けたいものです。
採用された業種や職種の内容を手紙にプラスしたり、自分だったらこう書くという文章に例文を直してみるのもいい方法です。例文の文章を一から十まで同じにすることは、おすすめでぎません。
担当者の人と話した内容や、面接でのやり取りを踏まえて、他の人には書けないようなお礼状を書くのも、おすすめです。誤った文字や表現を入れてしまった場合、修正液で消したり、一画書き足して正しい文字にしてしまおうとせず、きちんと書き直してください。
特に気をつけたいのが、就職のお礼状を出す担当者の方の名前や部署です。名前のミスは、相手に対してとても失礼な行為になってしまいますので、十分にチェックして、間違わないようにしてください。
就職のお礼状の必要性
この頃は、内定が出るとお礼状を書くことが普通になっていますが、お礼状を書くことは、そもそも必要ないことだという考えを持っている人がいます。絶対にお礼状を書かなければいけないという決め事が存在しているわけではないので、最終的な判断は個々人の考えに委ねられます。
面接や、就職一般に関するマナー本では、お礼状を書くことは、就職活動をする時にはすべきことだと書いてあったりします。内定が出たらお礼状を書くべきだと主張している書籍の場合、会社側が抱く印象が、できるだけ好ましいものにしておきたいという価値観です。
実際のところ、面接のお礼状が採否の結果に影響するということは、あまり聞いたことが無いのも事実です。ごく小さな会社でない限りは、お礼状のような挨拶程度の書類は、採用担当者の手元に届くかどうかもはっきりしてはいないでしょう。
そもそも、面接を突破して、採用になることは確定していますので、ここでお礼状を出したからといって、自分に有利な状況になるということは考えられません。お礼状を書いても、事務職の人の手に渡って終わりであり、お礼の心を伝えたいような、肝心な相手には届かない可能性も高いわけです。
人によっては、お礼状は書く必要はないのだという考え方になるのも、頷けるでしょう。相手からの評価を期待してのものではなく、内定をもらえたことに対するお礼状は出すものだという価値観もあります。
他の人が出しているのか、出していないのかも気になるところですが、最終的には自分で判断するしか方法はありません。どうしても出さなければいけないという決め事があるわけではありません。お礼状を出すべきかどうかは、自分の価値観に基づいて決めるといいでしょう。